ZIGOKU NO HAZIMARI

 

高校生活が始まった。

 

部活動で入学前の春休みから練習に参加していて

仲の良い友達が同じクラスに固まっていたのでクラスでは浮かずに済んだが

目つきが悪いせいか、第一印象は最悪だ。

 

「なに考えてるかわからない」

「犯罪者の様な目つき」

 

仲良くなったあとに良く言われる言葉だ

..もう慣れてる。

中学では、無ひょキャラと呼ばれていたときもある。

しかし仲良くなったあとは

 

思ったより喋るやつだった。

とか、

全然こわくなかった。

とか、

言われる。

 

皆、ギャップを感じている様だ。

こういったパターンは

本当に良くあり、慣れている。

 

しかし部活では最初のうちは一部で

本当に嫌われていた気がする。

でも今は全員と仲が良いし、

そいつらのおかげで高校生活を乗り切れたと思う。

みんなありがとう

 

 

家での生活は本当に辛かった。

他の家庭に入るという事が

こんなに苦しいものかと、

毎日、親の顔色を伺って機嫌をとる。

それが俺の立ち回りだった。

 

「ここはお前の家じゃないんだから。」

 

そう親父に言われたりもした

 

高校では本当に気の許せる友達も出来たし、

家庭の事を含めても、まあ良かったなとは思える。

 

ただ全てを投げ打ってでも

家から飛び出して、地元の親戚の家に

助けを求めるという選択肢も

今考えれば充分にあった。